砲台島( ほうだいじま )
 434頁.2007.4.早川書房

 太平洋戦争末期、少年警官の弘之は、憲兵中尉渡里とともに砲兵殺害事件に挑むが、空襲の炎の下で事態は混乱に陥っていく。
 死をめぐる硬質の抒情詩。戦火の青春を描くハヤカワ・ミステリワールド。
 月と陽炎( つきとかげろう )
 323頁.2011.2.早川書房

 「魔王の翼」を名乗り少女を切り刻んだ少年。少年を救おうとする神父。 年を経て更生し社会に戻った青年を襲ったものは、新たな連続女性失踪事件、町を揺るがす連続爆破、テロリストの暗躍、さらに……。
 悪とは何か。正義とは何か。 これまでにない展開が行きつく先に、いったい何が照らし出されるのか。
 ブンガクの極北を目指して疾走する、ハヤカワ・ミステリワールド。
忘れ貝( わすれがい )
 224頁.2004.11.文藝春秋
 家族をなくした母と、両親を亡くした少年が、それから9年目に対岸の町で出会った。
 阪神淡路大震災から9年経った春から夏へ。
 喪われたものを巡る、静謐な、海辺の物語。
死の犬( しのいぬ )
 330頁.2010.9. 角川書店

 敗戦。焼け跡の東京。
復員した青年、流水智也(ながれ ともや)は、帰るべき家も家族も失っていた。再会した幼なじみの耕司も同じ境遇に陥っているのだった。
二人は悪の世界に沈み、やがて遭遇した帝銀事件をきっかけに、智也は、死の毒、死の熱気に憑かれていく。 待ち受けるものは何か。

冷徹の青春ノワール。
「自由都市文学 vol.1」
( じゆうとしぶんがく )
 350頁.1994.3.堺市
 堺市自由都市文学賞入選作品集。
 「大正暮色」を収録。
銀河のひややかな瞬き
(ぎんがのひややかなまたたき)
 320頁.2003.8.文藝春秋
 2・26事件前夜、新京から東京へ彷徨する若き元将校。京都に暮らす女教師。充たされぬ想いは憎しみでつながっていくのか。
 清張賞受賞後第1作。
光郎掌編 ・「恋ざめの淵」
      ・「おねえちゃん」
      ・「蜜柑山の復讐」

群蝶の空( ぐんちょうのそら )
 216頁.2001.6.文藝春秋
 戦前、危険思想とされた新興俳句運動を背景に、自由を求める男女の生き方を描いた第8回松本清張賞受賞作品。

題名 掲載媒体
わが心の町/大阪府岬町 別冊文藝春秋2000.秋号
第8回松本清張賞・受賞のことば、作品紹介 文藝春秋2001.7
「群蝶の空」の風景 本の話2001.7(文藝春秋)
母への手紙/大陸育ちの気風 オール讀物2001.8
賞と顔 公募ガイド2001.9
すぽっとらいと/作家誕生 週刊小説2001.9.28
わたしと俳句 海門2002.1
或る朝、突然に 本の話2003.9(文藝春秋)
海岸の道 本の話2004.12(文藝春秋)
オリジナリティとリアリティ 大阪人・第59巻7月号2005.7
 (財・大阪都市協会
ディープ・サウス・オブ・オオサカ 大阪春秋 No.119平成17年夏号
偏愛読書館/脇役目線で古典を読み換え オール讀物2006.2
「低いところ」の視点 松本清張研究第七号 2006.3
 (北九州市立松本清張記念館)
俳句の師弟 燦 2010.11・12月号
作品名 枚数 掲載媒体
大正暮色 68枚 1993.8/25〜30讀賣新聞大阪版夕刊
「自由都市文学vol.1」1994.3(堺市)
予兆 30枚 関西文学1996.4
 (関西書院)
大正四年の狙撃手(スナイパー) 70枚 オール讀物
1998.5(文藝春秋)
帰る道 66枚 別冊文藝春秋2001.夏号
 (文藝春秋)
陽光の海に潜むもの 65枚 オール讀物2002.12
 (文藝春秋)
忘れ貝
 第一章・
 第二章
106枚 別冊文藝春秋2004.5月号
 (文藝春秋)
忘れ貝
 第三章・
 第四章
120枚 別冊文藝春秋
2004.7月号
 (文藝春秋)
忘れ貝
 第五章(最終章)
60枚 別冊文藝春秋
2004.9月号
 (文藝春秋)
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