☆☆日本脳炎予防接種について☆☆
 泉佐野市保健センターから下記の通知が来ましたのでお知らせします。

保護者のみなさまへ

 平成17年6月
                                              泉佐野市保健センター

日本脳炎予防接種について

 日本脳炎予防接種は定期の予防接種として、接種の勧奨をしてきましたが、平成17年5月30日付にて厚生労働省より、緊急の勧告があり、現在の日本脳炎ワクチンとそれを接種した後の急性散在性脳脊髄炎(ADEMアデム)発生との因果関係があると判断されたことから、現在のワクチンについては、より慎重を期するため、『積極的勧奨を行わないよう』にという内容でした。これを受け、泉佐野市も日本脳炎予防接種の接種勧奨は、いたしません。ただし、流行地へ渡航する場合、蚊に刺されやすい環境にある場合等、日本脳炎に感染するおそれが高く、本人又はその保護者が特に希望する場合は、日本脳炎ワクチンの効果および、副反応について医師から説明を受け、同意書を記入した方のみ、現行の日本脳炎ワクチンを使用した接種を行なうことは認めるようにと勧告されています。現在はよりリスクが低いと期待されるワクチンを開発中とのことで、ワクチンができた時には、市報やホームページ等でお知らせする予定です。下記に病気の説明や日本脳炎予防接種のことについて記載いたしましたのでご参考にお読みください。よろしくお願いします。

・日本脳炎とは
主にコガタアカイエカによって媒介され、日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科)によっておこるウイルス感染症であり、ヒトに重篤な急性脳炎をおこします。極東から東南アジアにかけて広く分布しています。

・感染経路について
ヒトからヒトヘの感染はなく、増幅動物(ブタ)の体内でいったん増えて血液中に出てきたウイルスを、蚊が吸血し、その上でヒトを刺した時に感染します。

・潜伏期間
6〜16日間とされています。

・症状
数日間の高い発熱(38〜40℃あるいはそれ以上)、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に項部硬直、光線過敏、意識障害、神経系障害を生じます。

・治療法
対症療法が中心となります。

・生命予後
症状が出る可能性は少ないのですが、症状の出た人のうち約15%が死亡に至る病気といわれており、幼少児や老人では死亡の危険が大きくなります。精神神経学的後遺症は、生存者の45〜70%に生じます。

・日本脳炎ワクチンについて
現行の日本脳炎ワクチンは、日本脳炎ウイルスを感染させたマウス脳の中でウイルスを増殖させ、高度に精製し、ホルマリン等で不活化(毒性をなくすこと)したものです。ワクチンの精製度は極めて高いのですが、極めて微量ながら脳組織成分が残存する可能性や、不純物が混入する可能性を完全に否定できるものではありません。一般的な副反応としては、発熱、注射部位の腫れや痛みがみられます。また、きわめてまれに強いアレルギー反応がおこることがあります。

・急性散在性脳脊髄炎(ADEMアデム)について
ある種のウイルスの感染後あるいはワクチン接種後に、稀に発生する脳神経系の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。ステロイド剤などの治療により完全に回復する例が多<、良性の疾患とされていますが、運動障害など神経系の後遺症が10%程度あるといわれています。ワクチン接種は毎年たくさんの子どもに行われるので、ワクチン後にADEMがみられた場合は、ワクチン接種によるものとウイルスなどの病原体の感染によるもの、あるいは原因不明のものとの区別が困難です。現在の日本脳炎ワクチンは、製造の過程で微量ながらマウスの脳組織成分が混入する可能性があり、この成分によってADEMが起こる可能性を否定できないとされています。

・日本脳炎予防接種を受けた人の(ADEMアデム)にかかる頻度
副反応としての(ADEMアデム)は、70−200万回の接種に1回程度、きわめてまれに発生すると考えられています。万が一発症しても通常は軽快し、その後の再発はみられません。通常、ワクチン接種後数日から2週間程度の間に発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。症状が疑われる場合には、医療機関において医師の診察を受けてください。接種をうけても症状のない場合には、健康診断や検査の必要はありません。

・日本脳炎予防接種の(ADEMアデム)以外の副反応について
まれに接種後直後から翌日に、発疹、じんましん、かゆみ等の過敏症がみられることがあります。全身症状としては、発熱、寒気、頭痛、倦怠感、吐き気などがあります。接種部位の症状としては、発赤、腫れ、痛みがありますが、通常は2〜3日中に消失します。日本脳炎予防接種を受けないことで、日本脳炎の流行の危険性について感染源は日本脳炎ウイルスを謀介する蚊ですが、媒介蚊に刺されたからといって必ずしも発病するものでもありません。1970年以降わが国の患者数も著しく減少しましたが、その理由は、予防接種の普及の他に、蚊のウイルス保持率の減少、環境改善による蚊に刺される機会の減少など複数の要因が組み合わされた結果と考えられています。国内の多<の地域では、予防接種を行わなくても直ちに流行する機会は著しく減少していると考えられます。本年予防接種を受けるべき年齢の方が予防接種を受けなくても、日本脳炎に感染し発症する機会は極めてまれと考えます。ただし念のため、戸外へ出るときには、できる限り長袖、長ズボンを身につけるなど、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊に剌されないよう注意しましょう。

今回の内容でわかりにくい点がございましたら、保健センターにお問い合わせください。

 泉佐野市保健センター 電話 63−6001  FAX 61−4571

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