櫛が出来るまで
原木から加工まで、1年以上もの期間を要して完成する”和泉櫛”。
ひとつ一つが経験を積んだ職人たちの手によって味わい深い櫛に仕上げられます。
”和泉櫛”の素材はつげ(黄楊)。硬くて緻密なうえに弾力性があって櫛材に最適の
特性を備えている。それも樹齢が多いほど良い。

下記に簡単に工程の流れを書きますが、本当は乾燥から仕上げまで約20工程です。
つげ櫛は、木そのものに油気が多い為、静電気が起こりにくく、髪や地肌を傷めにくいです。
肌に適度な刺激を与える事で毛根に作用し、髪の健康に良く、櫛に染み込んだ油で髪がツヤツヤに。

全国生産の大部分は、大阪南部の泉州地方、貝塚の和泉櫛として長い歴史と共に作られています。
櫛は水に弱く、水やお湯で洗うと折角なじんだ油分が洗い流されてしまいます。
歯の間に溜まった汚れは、小さな刷毛ややわらかい歯ブラシに油をつけ、軽くこすり落とします。
乾いたやわらかい木綿の布に髪油(主に椿油)を染み込ませてそれでお手入れすることをお勧めします。

1 製材・乾燥
つげの原木を櫛の種類に応じた寸法に製材し、
半年以上自然乾燥します。
2 燻(くん)じょう
上記の原材料をワク締めし、10日間程おがぐず
で燻し、その後再び半年以上寝かします。
3 歯挽き
用途に応じた荒さに、歯状に切り目を入れます。
4 歯すり
髪の通りをよくする為に、歯の先をとがらせる
作業で、櫛造りの中でも技術が要求される重要
な工程です。
5 型どり
歯すり工程の終えた櫛を、形に整えた後、
サンダーで仕上げます。
6 バフ研磨
型どりの終えた櫛を、下地磨きした後、艶出し
して完成です。